はてなってまだ有ったの

過去の日記を読み返してみたら酷すぎて笑ってしまった。この先どうやって生きて行っていいか分からず途方に暮れていたのが、この日記を書いていた頃のことだった。唯一アクセス可能な外界への窓と言えば、2ちゃんねると、高校の同級生・オルギエ君だけだった。とにかく、事態を打開する策というものを著しく欠いていて、毎日のエネルギーが自分という枠の中で無限ループしてのたうち回っていた。しかしどんなに絶望したところで、苦悩なんてものは通過するのだった。「俺はいつまでも成長することもなくこのまま一生こうなんだ、誰とも交わることなくやんわりと消滅していくんだ」と、京都の下宿でぼんやりと終わっていく未来を、無気力に眺めたものだった。過ぎ去ってみれば全て幻想だ。あれから色んな人と出会ったし、何人もの女とセックスもした。相変わらずクズではあるけれど、今も小刻みに前進しつつ、しぶとく地球平面上に立ち続けている。変わらないで居ることなんて出来ないよ、と一言、日記を書いていた自分に言ってやりたい。クズはクズで、クズなりのモデルチェンジをしつつ、着実に一歩ずつ歩を進めることができる。唯一後退したのは、脳細胞の量くらいのもので、それだけは以前より目減りしているという実感がある。

 

一点、ギョッとしたのが、13年前の日記にも「コーンフレーク」を食べているという記述があったことだ。13年後の今も実は、コーンフレークを主食に据えている。生活に対する基本的な心構えは、何ら進歩していないという事実を突きつけられたようで少し怖くなった。楽して腹を満たしたいという、自堕落な精神構造はまるで変わっていないのだった。(今は、グルテンフリー生活の一環として、あえてのコーンフレークではあるけどね)